証券会社が多すぎる件
「よし、資産形成にチャレンジしてみるか。」
「ふむふむ、証券会社に口座作らなければならないんだな。」
「よし、証券会社を調べてみよう。」
「・・・」
「え、証券会社ってめっちゃあるやん。」
「どれがいいかもわからんし、個人情報めっちゃ聞かれるし、なんかもうめんどいわ。」
「こんだけ苦労して始めても損するかもしやんし、無理してやる必要もないな。」

というように、資産形成の第一歩である「証券口座・開設!!」にくじけそうになっている方や、めんどくさいからと適当に数社開設して終わっている方に読んでほしい内容です。
証券口座って複数必要なの?
証券口座はまず一つあれば株式や投資信託、その他提供のサービスを使って投資をスタートさせることができます。
ただ、今後紹介していく予定の細かい投資手法の中には、ある特定の証券会社でなければできない、もしくは十分な効果が得られない、ということが多々でてきます。
なので、証券会社はできるだけ多く開設しておくことをお勧めいたします。
ZETが開設している証券会社
以下の証券会社で口座を開設しています。
- SBI証券
- SBIネオモバイル証券
- SBIネオトレード証券
- 楽天証券
- 野村証券
- 大和証券
- CONNECT証券
- SMBC日興証券
- マネックス証券
- GMOクリック証券
- 松井証券
- LINE証券
もちろん全部の証券会社をフル稼働させているわけではありませんがそれぞれ開設理由と活用法があります。
口座を開設するときは同じような個人情報を打ち込んだり、身分証明書の添付や写真送付があったりするので口座開設の際は一気にやったほうが効率的です。
頑張って口座開設してください。
証券会社のチェック項目
口座の開設はとりあえず頑張っていただくとして、開設後に確認しておくことを見ていきます。
- 売買手数料
- 入出金のやり方およびタイミング
- IPOの申込方法および資金拘束のルール
- 株式の移管の仕方および手数料
- 貸株サービスの有無
資産運用の成績に直結-売買手数料-
株式の売買には、本来、手数料がかかります。
最近、株取引をネット証券で始めた方なんかは「無料」が当たり前に感じるかもしれませんが、他の証券会社も無料と考えて取引してしまうと大変不利な取引を行うことになりかねません。
【例】
株取引の片道(買いもしくは売り)に1,000円という手数料がかかる証券会社で1株500円のA社の株式100株の取引してしまったとします。
そして1株510円に上がったので利益が出ていると思い売却したとします。
株式購入代金 500円 x 100株 = 50,000円
手数料 1,000円 x 2(往復) = 2,000円
かかった費用は、50,000円 + 2,000 = 52,000円
そして、戻ってきたお金は、510円 x 100株 = 51,000円
結果は、1,000円のマイナスです。
今回の例では、手数料が取引金額の4%にも及んでいます。
スタートで4%マイナスという不利な状況から利益を出すのは相当大変です。
何かの機会に作った証券口座があったから、とりあえずその口座を使って投資してみよう、というような場合に起きやすい事例です。
実はコレ、ZETがやらかしちゃった例です。
サラリーマン時代に持ち株会に入っていて、退社時に持ち株会の株式を個人の口座に移管するから、と作った口座でやらかしたケースです。
さらに、私の知り合いでもまったく同じことをしてしまった人もいるので、くれぐれも手数料を確認したうえで取引に挑むようにしてください。
資金移動はスピードが命-入出金のやり方およびタイミング-
入金をしなくては取引ができませんので入金のやり方は絶対確認が必要です。
大きく以下のようなやり方があると思います。
- 提携銀行口座と資金の自動やり取り
- ネットバンキングを使った即時入金
- 銀行振り込み
提携銀行口座と資金の自動やり取り
SBI証券 - 住信SBIネット銀行
楽天証券 - 楽天銀行
のように同グループの銀行サービスと連携して銀行口座の残高から自動的に資金移動する方法です。
ネットバンキングを使って入金が即時に反映される方法です。
ネットバンキングを使った即時入金
自分のメインバンクが対応しているか確認しておきましょう。
振込手数料は証券会社もちが基本です。
銀行振り込み
個人に入金用の口座情報が割り振られてその口座に振り込むと自分の口座に反映されるという方法です。
この方法では、振り込みの確認が行われるまで若干時間を要する場合があります。
急いでいる時には不向きな方法です。
振込手数料については証券会社ごとに異なるのでそこもしっかり確認しておきましょう。
出金手続きについては、自分名義の銀行口座を登録しておいて出金を申し込むと出金される、という方法が多いです。
ここで確認しておいてほしいのが、出金申し込みから着金までにどのくらい時間がかかるかということです。
当日対応するところもあれば、翌日になるところもあります。
土日を挟むとどうなるかも確認しておくといいでしょう。
なぜ入出金のタイミングにこだわるかというと、IPO抽選の応募に力を入れたい方は証券会社から証券会社へ資金の移動する必要があります。
IPOが立て込んでいる時期は同日に何社も抽選申込があったりするので、計画的に資金移動させるために入出金のタイミングを把握することが重要になってきます。
一度は当てたい大化けIPO株-IPOの申込方法および資金拘束のルール-
IPO(Initial Public Offering)とは、新たに証券取引所へ上場し誰でも株取引ができるようにすることで「新規公開株」などとも言われます。
上場するときに決められた価格(公開価格)で株式を買う権利が抽選にかけられます。
上場日以降、初めにつく株価(初値)が高い確率で公開価格を上回るということで、非常に人気の高い投資手法です。
抽選への参加はタダですし、当たれば高確率で利益を出せるので積極的に抽選に参加したいところです。
しかし、各証券会社でサイトデザインも異なるためどこから申し込むのかしっかり確認しましょう。
ちなみに、抽選の申込は「需要申告」という言葉が使われています。
また、資金の拘束(抽選結果が出るまで公開価格相当の資金が動かせなくなる)のルールについても知っておいた方がいいでしょう。
落選した場合は拘束されていたお金は解放されます。
当選して購入申し込みした場合は拘束された資金は購入資金に充てられます
大まかに、以下のようなタイプが多いです。
- 当選するまで拘束されない(口座に残高なくても申し込み可能)←BEST!!
- 需要申告と同時に拘束される
- 拘束されないが不足していると自動的に不参加扱い
IPOの金額はまちまちで、10万円を切る銘柄から50万くらい必要になる銘柄もあります。
3,6,9,12月のようにIPOが立て込む時期には資金の割り振りに頭を抱えると思いますが各社の性質を理解して効率よく抽選に参加して大化けIPOを当てましょう!!
証券口座間で株式を移動させる―株式の移管の方法と手数料ー
株式の移管というのは、A証券会社の口座で持っている株式を別のB証券会社口座に移すことです。
なんでそんなことするの?と思うかもしれないので、どんな時にメリットがあるか見てみましょう。
・貸株サービスのない証券会社から貸株サービスのある証券会社への移管
・信用取引している証券会社へ移管して信用買付余力を上げる
ちょっと意味わかんないス、ってなった方はとりあえず、メリットがある場合があるんだなと思っといてください。
「貸株」、「信用取引」については、改めて取り上げます。
株式移管には、“出庫”される証券会社と“入庫”される証券会社が出てきます。
手数料については入庫の場合は無料が基本だと思います。
出庫の場合は、無料のところと有料のところがありますので確認してください。
ちなみに楽天証券は出庫が無料なのに加え、手続きがスマホ(WEB)で完結できるのでこの点においてはダントツの使いやすさです。
だいたいの会社では書面を取り寄せたりプリントアウトして郵送手続きが必要です。
買った株がさらに働く-貸株サービスの有無-
買った株がさらにお金を生み出してくれる。
そんな素晴らしいサービスが「貸株サービス」です。
あなたの保有株を証券会社に貸し出すことができます。
その見返りに証券会社は「貸株金利」を支払ってくれます。
該当しない銘柄もありますが、かなり幅広い銘柄が対象になっております。
貸株金利は低いところで0.1%で、需要のある銘柄(証券会社が指定)では10%を超えるものもあります。
貸株金利は毎月支払われるので、入金されるのが楽しみになります。
貸株に出したら売却と化しにくいんじゃないかと心配するかもしれませんが、貸株しててもいつでも売却できます。
ただ、貸出中の株については信用取引の代用証券から外れるので、信用取引を行う場合は信用買付余力に注意が必要です。
あとがき
証券会社について、ありきたりな手数料の話からあまり触れられてないけどZETがやっていく中で“コレ重要”と思ったポイントを見ていきました。
IPOや貸株といったお楽しみイベント・サービスや信用取引について話に出てきましたが、内容が理解できない部分はとりあえず読み飛ばしてください。
実践編で説明を織り交ぜていきたいと思います。
今日の日経平均は何とか反発しましたね。年初来安値のところはしっかり抵抗されている感じです。
今日気になった銘柄は4502武田薬品工業。
ナルコレプシー治療薬の臨床試験を切り上げたことによる下げらしいですが、なかなかのインパクトです。
この件だけで決算が大きく下振れたり、配当が下がったりはしないのではないかと思うので、高配当の武田薬品工業がお買い得になったとみています。
3,000円まで下げれば利回り6%になるので様子見ながら買い下がりたいと思います。
ビットコインも600万円回復。
700万円の最高値超え目指して駆け抜けてほしいものです。
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