どうも、日経平均が年明けから辰年🐉にふさわしく隆々と立ち昇っております。
本日時点で35,000円を超えてきました。
そんな株式市場の中、買った株をどうしていますか?
ほったらかしてませんか?日々銘柄の価格変動だけ気にして放置してませんか?
買った株はまだ働く余地があります。
株を外部(証券会社)に貸し出す「貸株サービス」
『貸株』というのを聞いたことはありますか?
貸株というのは、個人が買った株を証券会社に貸し出すことです。
貸し出すので、その見返りに報酬が支払われます。
借り入れた証券会社はその株式を外部の機関投資家などにさらに貸し出します。
貸株サービスの利用方法
まず、貸株サービスを提供している証券会社の口座を作ります。
貸株サービスを提供している証券会社には以下のようなところがあります。
各会社によって若干のサービス内容の違いがあるので上記証券会社の貸株ページへ飛べるようにしておきます。
他にも下記のようなところで貸株サービスがあるようです。
貸株サービス提供のある証券会社で口座を作ったら、あとは株を購入して貸株サービスの利用を申し込めば貸株ができます。
ちなみに、NISA口座で買った株は貸株できません。
貸株による影響
貸株をしていても普通に売買することが可能ですが、ここでは気をつけるべきポイントを挙げておきます。
貸株サービスの細かい条件については各社で違いがあったりするので、利用する場合はその証券会社のサービス概要をしっかり確認するようにしましょう。
- 貸株金利
- 優待・配当金の獲得可否
- 信用余力への影響
- 長期継続保有の恩恵を失うリスク
貸株金利
貸株金利は会社ごとで異なります。
高い銘柄だと年利10%以上の銘柄もあったりします。
しかし、貸株の金利に囚われて銘柄を購入すると失敗します(後述します)ので参考程度で受け取りましょう。
ちなみに、貸株金利は基本的に「雑所得」扱いになりますので、給与以外の所得が20万円を超える方は確定申告の際注意が必要です。(事業所得になる場合もあるみたいです)
優待・配当金の獲得可否
貸株をすると、基本的には優待・配当金は入ってこなくなります。(貸株中は株主名簿から外れるため)
しかし、証券会社によっては優待・配当金権利確定日のみ返却するなどして優待と配当金のどちらか、またはその両方を獲得できるようにしています。
優待を狙っていた銘柄などではこの点重要だと思うのでしっかり確認しましょう。
また、配当金については貸株を継続していた場合でも、「配当金相当額」として得ることが可能です。
ただし、その場合は以下の点に注意が必要です。
- 受取額は源泉徴収済みの価額
- 所得区分は「雑所得」となる → 上記と合わせて課税がダブル
- 配当所得にできないので「配当控除」の利用は不可
- 申告分離課税による株式等の譲渡損失との損益通算も不可
信用余力への影響
信用取引している人は、取得済みの株を別の方法で働かせているかもしれません。
それが、信用取引の担保です。
保有の株を信用取引の担保としている場合、貸株によって該当の株が信用取引の担保から外れてしまうと急に信用取引の余力が減少してしまいます。
そのため、貸株による信用取引の担保余力への影響について確認が必要です。
信用取引への影響ができるだけでないようなサービスを展開している証券会社も出ているようです。
長期継続保有の恩恵を失うリスク
少し分かりにくい言い方ですが、長期にわたって継続保有していることで優待が発生もしくはグレードアップされる銘柄を貸株に出した場合、継続という点が失われるリスクがあります。
企業は株主名簿で株主を把握していますが、株を貸し出すと株主名簿から外れてしまいます。
企業が株主の継続保有を確認するタイミングが正確に分からないため、確認された際に名簿にない場合は継続が失われる可能性があることも注意しましょう。
例えば、(6301)小松製作所では300株以上を3年以上継続保有した場合にオリジナルのミニチュアをもらえるようになりますが、貸株を行い継続が絶たれるとまた3年待たなくてはならなくなります。
なので、優待銘柄の貸株はしっかり確認した上で行うようにしましょう。
貸株サービスを利用するにあたって
貸株サービスは、保有している株式を遊ばせておくのではなく、さらに働かせることができる大変有用なサービスです。
信用取引をしていない場合で、優待・配当金を獲得できる設定にしておけば、ほぼデメリットなく活用することができます。
貸株金利の支払いも配当金と違って日払いなので、頻繁に入金される楽しさもあります。
しかし、貸株を利用するにあたって本当に注意していただきたいのが、
貸株金利に囚われて、銘柄を選ばない!!
ということです。
高貸株金利の銘柄を見ていると買いたくなりますが、なぜ金利が高くなるのかを考えましょう。
それは、
「売り」需要が強いから
です。
貸株サービスにおいて借り手は、ショートポジション(売りポジション)を作るために借りるのです。
そのことを念頭に置いて、貸株金利を意識せずに本当に上がると思う銘柄を買いましょう。
それで、その銘柄が高金利だった場合はラッキーだったと思いましょう。
それでも、かなりの銘柄が貸株可能で、0.1%以上の金利がつくので預金で預けておくよりはよっぽど有用だと思います。
おわりに
株は買って終わりではなくその先があります。
利用できるものは最大限有効利用して資産の最大化に努めましょう💪
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