証券会社の口座を開設して、いよいよ投資ができる状態になりました。
ここで一息ついてほったらかしにするのは大変もったいないです。
自分の貴重な個人情報を渡してまで作成した口座であり、今後長く付き合っていくものです。
作った勢いのまま、一気に親密になりましょう。
まずは、「株式トレード」について考えてみましょう。
そもそも株式って何なの?
「よし、まずは一般的な株式で資産運用してみよう」、と思っても、結局「株式」って何なのかよくわかってないんだよね、って方、
問題ないです。
とりあえず「○○の株式」というのは「○○という会社そのもの(の一部)」と思っといてください。
実際に○○株式会社の株式をすべて取得すれば○○株式会社はあなたのものになります。
株式トレードの流れ
ここでは、現物取引のみについてお話しさせていただきます。
株式を現物で売買(現物取引)する流れは、ざっとこんな感じです。
- 銘柄を決める
- 買い注文を出す
- 約定する
- 売り注文を出す
- 約定する
2と3の買い注文を出して約定することをエントリーといいます。
5の約定をすると一連の取引が終わります。
取引の終了事由としては、利益が出ているので売却する「利益確定」と、損失拡大を防ぐための「損切り」が考えられます。
今日は、「1.銘柄を決める」と「2.買い注文を出す」についてお話しさせていただきます。
1.銘柄を決める
購入するためには銘柄を決める必要があります。
記事の中では「株式」とひとくくりにしていますが、株式会社が発行している「株式」以外にも取引ができるものとして、ETF・REIT・インフラファンドなどもあります。
それらの中から自分が投資したいものを決めていきます。
とはいっても、数千もある銘柄の中から選ぶのもなかなか大変です。
銘柄選定の理由となりそうな項目を上げてみますので、その中から判断しやすそうなものを選びましょう。
・知名度
よく知られている会社というだけで絶対安心というわけでもありませんが、安心感にはつながります。
日経平均構成銘柄や新興企業でも話題になっている銘柄などから探してみるのも手です。
・決算内容
決算内容がよくて、株価が上がるというのはよくあることです。
日経新聞でも決算について書かれています。
好決算銘柄から選ぶというのもありですが、その時は好決算の継続性についても考えましょう。
好決算が続けば上がっていきますが、停滞するようだと一気に大きく値を下げることもあります。
・配当利回り・株主優待
町中を自転車で猛スピードで駆け回って、株主優待を利用している姿で有名になったおじさんをきっかけに株主優待目的で投資を始めた人も多いと思います。
ZETは現金が好きなので配当利回りの方で楽しんでいます。
高利回りの銘柄や優待内容は簡単に確認できるので、その中から高利回りや自分に合った優待のある銘柄を選ぶのも楽しいです。
ただ、配当や優待は突然廃止となる場合があります。
その場合、株価も下がってしまうケースが多いので、Wパンチを食らうことになります。
配当や優待内容の変更についてはしっかり確認しましょう。
・指標(PER、PBR)
株価の指標としてPERやPBRそれからROEなどがあります。
詳しい説明はここではしませんが、割安かどうかの参考になります。
割安なものはそのうち調整して適正な株価に修正されることが多いです。
そういった割安銘柄を探してみるのもいいでしょう。
ただ、少し上級者向けなのと、適正株価まで調整されるのに時間がかかってしまう場合もあります。
・業種(テーマ)
その会社の業種(テーマ)によって、上昇機運の高いものを扱っていれば一緒に上がっていく可能性があります。
最近でいうと、
- 半導体
- 再生可能エネルギー
- 自動運転
- SDGs
など
・チャートの形
株式投資を長くやっているとチャートをたくさん見ることになるかと思います。
成功や失敗を経験して、だんだん好きなチャートの形ができてくると思います。
いい形になっている銘柄があればその会社の内容を確認してエントリーするか考えるのもいいと思います。
ZETは、初エントリーする銘柄の時はチャートの形を気にします。
・その他
上記で挙げた以外にもエントリーのきっかけは十人十色、たくさんあると思います。
株のトレードをやっていきながら自分ルールを構築いただければと思います。
それから、エントリーすることができたら、エントリーした理由は頭に入れておくようにしましょう。
エントリーした理由を見失うと、売却時の判断もあいまいなものになってしまいます。
2.買い注文を出す
銘柄が決まったら今度は注文です。
注文方法はいくつかあるのですが、まずは「成行(なりゆき)」「指値(さしね)」をまず理解しましょう。
この二つの注文方法が基本になります。
成行
値段を指定せずにする注文で、買い注文の場合は最も安い売り注文と売り注文の場合は最も高い買い注文と結びついて成約します。
指値注文より優先されるため割り込む形になります。
メリット:すぐ約定しやすい
デメリット:思わぬ値段で約定することもある(たいてい悪い形)
指値
値段を指定してする注文で、買い注文の場合最も安い売り注文と成約します。
指値注文より優先されるため割り込む形になります。
メリット:自分のターゲット価格で買える
デメリット:約定しないことも多々ある
「成行」と「指値」どちらの注文がいいかというと株取引を初めてしばらくは「指値」がいいと思います。
最初は、現在価格から結構安い価格で注文を入れておいて、約定したらラッキー(縁があったんだね)くらいでやっていくのがいいかと思います。
それから指値の場合は注文期間を選べますが、これも最初は「当日」にしておくのがおすすめです。
(「成行」も注文期間を選べますが、たいていその日のうちに約定するのであまり意味はありません。)
あとがき
今日は株取引の流れの中の「1.銘柄を決める」と「2.買い注文を出す」についてみてきました。
ここまで来れれば資産運用に踏み出したといえるでしょう。
今後は、続きとして「株の保有期間」や「株取引の終え方」について書いていきたいと思います。
今日の日経平均は続伸してますが、ここ最近の下げの勢いに比べると戻りが鈍い気がします。
金曜日ということもありますが、週明けの動きも引き続き注意していきましょう。
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