普通の生活の中でいろいろなサービスを受けると「手数料」って発生しますよね。
手数料という名目だと、「仕方ないか」って気になって支払っていませんか?
資産運用においても手数料はいろんな場面でかかってきます。
今日は、手数料との向き合い方について、お話しさせていただきたいと思います。
手数料とは
手数をかけたことに対して払う金銭
デジタル大辞泉
手数というと、つまり何らかのサービスを受けるときにかけてもらった労力(ヒト・モノ・カネ)や時間ですので、その見返りに対して支払う金銭ということでしょう。
生活にあふれている手数料を見てみたいと思います。
- ATM手数料
- 事務手数料
- 仲介手数料
- 解約手数料
- 書類発行手数料
- (再)発行手数料
- 代行手数料
など
何かしてもらうたびに発生するものなので、おそらくもっとたくさんあるでしょう。
隠れた手数料
でも世の中にはサービスを受けても手数料を払わない場合も多いよね、と思っていませんか?
前項で挙げたものは、このサービスにはこれだけの手数料がかかります、と手数料がオープンになっていますが、サービス料金本体と一体化している場合が多いだけです。
- ホテルで部屋まで荷物を持って行ってくれる ⇒ 宿泊代に込み
- 料理を席まで持ってきてくれる ⇒ 食事代に込み
- 機内で飲み物や食事を出してくれる ⇒ 航空券代に込み
このように手数料は隠れていることもあるので、資産運用の場合は自分でこれが「手数料相当」と把握しておく必要があります。
資産運用における手数料
資産運用において、手数料とは本来の価格の動き以外で発生する費用(コスト)すべてのことです。
代表的なものは、購入手数料や管理手数料、金利、信託報酬などになります。
不動産投資であれば仲介手数料や登記費用なんかも含まれるでしょう。
FXや外貨預金においては通貨間のスプレッドも手数料といえるでしょう。
手数料のかかり方
手数料のかかり方には2パターンあります。
- 固定手数料
- パーセンテージ手数料
どちらのタイプかによって投資戦略も変わってきますので、どちらのタイプかしっかり意識するようにしましょう。
固定手数料
これは、1回一律いくらで手数料が設定されているタイプです。
振込入金手数料や日本株売買手数料などがこれに当たります。
このタイプの手数料の特徴としては、一度に大きく動かした方が”得”ということです。
ただし、金額の多寡【多い少ない】で段階的に設定されている場合もあるので要注意です。
パーセンテージ手数料
これは、動かしたお金に対して一定の率に対して手数料がかかるタイプです。
米国株売買手数料や不動産の仲介手数料などがそうです。
このタイプは小分けにしてもかかる手数料は変わりません。
手数料のかかるタイミング
手数料のかかるタイミングにも注意しましょう。
タイミングというか、資産運用のほどんどはエントリーに始まり、イグジットで終わります。
「行って・帰る」までが運用です。
資産運用では手数料のかかり方が、片道表記のことが多いです。
買うときにいくら、売るときにいくら。
これを理解せずに「往復でいくら」と認識していたとしたら、考えていた手数料の”倍”かかってくることになります。
それでは、期待利益が得られるはずもありません。
ですので、どういうタイミングで手数料がかかるのかはしっかり確認しましょう。
資産運用において手数料は”リスク”とは違う
手数料というのは資産運用において、「リスク」ではありません。
先日、リスクについてお話しさせていただきました。
手数料は、どのようにかかるのか決められているはずで、基本的にはサービス提供者が提示しているはずです。
なのでそこには結果の予測は可能であり、変動幅(ボラティリティ)も入る余地はありません。
資産運用における手数料とはズバリ、
お金を増やす目的に向けての、”足かせ”であり”ハンディキャップ”
です。
その”足かせ”や”ハンディキャップ”があっても勝てる勝負かどうかを見極める必要があります。
そして、手数料の理解や見極めが甘く予想外に利益が圧迫された(もしくは損失が出た)場合は、「人的損失、人的被害」です。
要はリスクのせいではなく自分のせいです。
かかってくるコストには目を光らせる
まずは事前にこれから行う資産運用にかかりうる手数料を把握することが重要です。
しかし、やってみて気づくことも大変多いため、自身が行っている資産運用の検証は定期的に行うべきです。
そこで想定より余計な手数料(コスト)がかかっているようであれば、それを踏まえたうえで継続が撤退か判断するべきです。
あとがき
今日は資産運用においてかかってくる手数料(コスト)についてお話ししました。
”手数料”といってもいいですし、”コスト”と呼んでもいいですが、投資のリスクに含まれない経費すべてについてまとめて意識するべきです。
今日の内容は、当たり前のことじゃない?と思われる方も多いかと思いますが、利益を上げるためには”コスト意識”が大切なので、今日は概念的に手数料のお話をさせていただきました。
今後は、それぞれの運用方法の中でどのように手数料(コスト)がかかってくるか、また手数料(コスト)の罠などを見ていきたいと思います。
今現在、先進的な投資先として仮想通貨が上げられると思いますが、仮想通貨の運用ではところどころに手数料がかかってきます。
そして、その手数料が円建てではなく仮想通貨建てだったりするので、それって結局いくらなの?という場面が出てくるかと思います。
今後、仮想通貨のお話もさせていただければと思うので、今一度かかるコストに目を光らせる習慣を持っていきましょう。
今日、仮想通貨のDeFiにデビューしました。そのうちブログ上でフィードバックできればと思います。
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