信用取引(買建)の使い方〜成功と失敗、ZETの体験談〜

信用取引

日経平均37,000円目前から少し戻って小休憩(ビバーク)してますね。

歴史的最高峰に挑むにはちょっと視界不良といったところでしょうか。

モヤが晴れれば一気に行くかもしれませんし、モヤが濃くなれば引き返しもあるかもしれません。

有事が起きて雪崩が起きるなんてこともあるでしょうか。

今の上昇は海外投資家牽引なので、その点も考慮して何が起きてもいいように配分しておきましょう。

さて、先日「信用取引」について誤解されている部分をお話ししましたが、実際に信用取引を活用する場面について今日はお話ししたいと思います。

   関連記事:ただのツール、「信用取引」の大誤解

ZETの「信用取引」デビューについて(成功体験)

はい、自分の経験についてお話しさせていただきます。

私が信用取引を利用し始めたのはコロナ暴落のタイミングです。

コロナショックの数ヶ月前から高配当銘柄を中心に現物株を買っていましたが、コロナショックが起こり評価額がどんどん下がりました。

1日に何百万と評価が下がるあの感覚、今ではよく覚えていませんが恐怖と快感がいいバランスだった気がします。(要はやばい精神状態)

その状況下でリートだけが突然大幅に下落したタイミングがありました。

リートも結構物色していたので、その理由を調べたところ、決算期と重なったため銀行筋が大量に保有残高調整に動いたというような情報を見つけました。

ということは典型的な狼狽売り、しかも誰が売ったのかも明確でこれはきっと戻るなと思いました。

そして、そこで問題となったのが「買付余力」でした。

現金もまだあるにはありましたが、現金が手元にないという状況になるのも不安だったので、それまで調べていた信用取引を試すいい機会ということで、その時に信用取引で下がったリートを買い漁りました。

その信用取引投資が大ハマりして、今では私の配当生活の根幹を下支えしてくれる柱となりました。

それから高配当銘柄を中心に信用取引で気になった銘柄を買うようにしています。

ZETの「信用取引」失敗談

と、成功体験を経験して信用取引に目覚めました。

しかし、人間というのは愚かな生き物で必要以上のチカラ(買付余チカラ)を得るとロクなことをしません。

そんな私が目をつけたのが「IPOセカンダリー投資」です。

その時は、IPO抽選に積極的に取り組んでいました。

というのは時はコロナショックで大幅に下落した株価が回復する中、IPOの成長(見込み)株の初値が設定価格より大幅に高くなっていた時期で一つ当てれば何十万と儲かる時期でした。

しかし、たくさんの抽選があるものの当たることなどほとんどなく、途方に暮れていた時にカジったのがIPOセカンダリー投資でした。

IPOセカンダリー投資というのは、IPO銘柄上場後に一定の動きをすることが多いことを利用した投資法です。

   関連記事:株式投資の宝くじIPO(新規公開株)

関連の書籍を読んで気分はいっぱしのIPOセカンダリー投資家のつもりで、本の中の自分の都合のいい部分だけ抜き取って適当に銘柄を選んで信用取引によって得た潤沢な買付余力を自分のチカラと勘違いし次々と買っていきました。

さらに、株価が下がっても「余力はまだまだ」、とやってはならない「意志なきナンピン買い」までやってしまいました。

コロナ後、しばらくはグロース(成長)株(当時はマザーズ市場)バブルが起こりコロナ前高値まで戻しましたが、その後日本のグロース株バブルは弾けてしまいました。

あれよあれよと下がるIPOグロース株たち。

無限とも思えた信用買付余力がどんどん萎んでいきます。

さらに信用取引で損失を出したときの注意点を痛感しました。

何が怖いかというと、現物取引であれば例え損を出していたとしても売却すればお金が入ってきますが、信用取引では「差金決済」のため利益が出ていれば利益分が入金され、損失が出ていれば損失分を支払う必要があります。

つまり、損失確定したい場合は大量の現金が必要になってきます。

今でもこの当時に買ってしまった不良滞留銘柄が残っています。

「戒めのため」とかカッコいい?理由ではなく毎年年末調整でその年の利益とぶつけて順次処理していってます。(今年か来年くらいには全て処理できそう)

本当に高い授業料(おそらく数百万円)でしたが、なかなかスリリングかつ一気に大量の経験値を獲得できたのでヨシと思うようにしてます。(そう思わないとやってられないし💦)

とまぁ、信用取引にはもちろんリスクがありますが、間違った使い方をしてしまったためです。

包丁や車と一緒です。

あとがき

本日は、ZETの成功体験および失敗を書かせていただきました。

信用取引は自分の持つチカラ以上を利用した資産運用方法であることは間違いありません。

ただ、正しい使い方で活用できれば大きなチカラとなります。何度も言いますが包丁や車なんかと一緒です。

普段、徒歩で必要があれば自転車や車も使っていると思います。

投資も一緒で、ずっと徒歩でのんびり行くのか一部分を自転車や車を使ってより速く遠くへ行くのか考えてみてもいいと思います。

次は、本日の実体験を経て考える信用取引の有効な使い方について書いていきたいと思います。

今日は新NISA(成長投資枠)で初成約しました✌️

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